第1話からはこちらから

• 第1話 出会いは突然に
• 第2話 試練と邂逅
• 第3話 上浦トライアスロン2016
• 第4話 ITUトライアスロンワールドカップ宮崎2016
• 第5話 とみくじマラソン2016
• 第6話 孤独と恐怖と戦った日々（12月〜5月）
• 第7話 装備&補給食を爆買い
• 第8話 上陸、福江島
• 第9話 スイムスタート-うねりに苦しむ
• 第10話 バイクパート前半-ボトルキャッチにまごつく
• 第11話 バイクパート後半-楽しみにしていたはずの136km地点
• 第12話 ランパート前半-かんころ餅トラップ
• 第13話 そしてバラモンキングになる

 

 

スイムの次はバイク180kmです。

ウェットスーツを脱いで、バイク用ウェアに着替えます。

180kmも自転車に乗っていると、おしりが痛くなるんです。

それを避けるため、トライスーツの上からバイクパンツ（お尻部分にクッションが入っています）を重ねて履きます。

靴下も履きますが、バイク用・ラン用と分けて二回履き替えるのは時間の無駄なので、この時点でラン用の五本指ソックスをこれまた指の間にマメ防止のワセリンを塗りたくって履きます。

そして日焼け止めスプレーをかなりしっかりかけて、、、と、よく考えたら日焼け止めスプレー人生初体験です！男なので気にしたことがありませんでした。でも今回は日焼けによる体力消耗を抑えるために。

最後にサングラスしてメットかぶってうんたらかんたら、、やることが多すぎてまごつきます。

15時間のレースなので、ここで慌てて何かミスをするより、多少ゆっくりでも確実に準備したほうが良いと思っていました。

結果、このトランジションでかかった時間は15分。

正直かけすぎました。。速い人は7〜8分しかかけていないっぽいので、せっかくスイムで早かったのにここでだいぶ先に行かれたと思います。

この反省から、今では10分程度しかかけないように気をつけています。

 

 

バイクスタート

着替え&装備も完了。自分のバイクを置いてあるラックへ走ります。

すると家族が待っていてくれました。

朝ホテル出た時はまだみんな寝ていたので、顔を見れてホッとします。

妻から『今から180kmも走るなんかアホやな』的なことを言われましたが、全くその通りです。

朝も早くから800人、Bタイプも含めると1000人近くがこんなキツイことをしている。なんと異様な光景。

でもそんな変態の中に自分も入れてると思うと嬉しくもありました。

ゆっくり愛を語るわけにもいけないので、いってきまーす！とバイクスタートです。

 

 

ボトルキャッチチャレンジ

 

上の図のT1のところからバイクスタートです。

その周辺をまずは1周したあとに島の東側1周55kmを2周します。

ここで一つ問題、というか緊張することが。

180kmと長いバイクパート。スタート時に積んでいるスポーツドリンクなどの水分は大体1時間くらいで空になります。

なので20〜30kmごとにエイドステーションという補給ポイントがあります。

で、多くの人は下のキャプチャのようにここでバイク乗ったまま、少しスピードを緩めて受け取るんです。

 

僕は前年のダイジェスト動画でこれを見て、こんな器用に取れるものなのか??と思っていました。

細いものならまだしも、バイクボトルは500mlのペットボトルよりも太いです。

これ無理じゃね!?と思いつつ、遂に最初のエイドステーションです。ドキドキ。ドキがムネムネする。

エイドステーション手前100mくらいに立っているボランティアさんに何が水・スポドリのどちらが欲しいか聞かれます。

『スポドリお願いします！！』

そして遂にスポドリを持ったボランティアさんに近づき手を伸ばしてつかもうとした、、が、掴めません！！

でも大丈夫、10mくらいあとにまだスポドリを持ったボランティアさんがいます！！

最初の人にゴメンー！！と謝りつつ、2回目のチャレンジです。

ここでちゃんと補給しておかないと次のエイドまで水分が持ちません。

ドキドキ、ドキドキ、スポドリーーーー！

なんとかキャッチです！勝因はスピードをかなり緩めたこと。

補給できてかなりホッとしたことと、このボトルキャッチしてる姿に憧れていたので、満足感に満たされました。

 

55kmの周回コースへ

そこからはまだあまりアップダウンも無く、快調に飛ばしていきます。

バイクでバラモンキングを走れているだけでも嬉しくてジーンとしていました。

しばらく走ると島の東側、1周55kmの周回コースへ差し掛かります。

噂通りのかなりのアップダウン。

でも、、事前に調べてある程度は知っていたんですが、このバラモンキングのバイクコース、アップダウンはかなりあるけど、下ったその勢いで8割程度まで登れてしまう坂も多いと。

で、この時始めて気がついたんですが、、下った勢いで坂を登ることが結構得意なようで、かなり快調なペースで1周目をこなしていきます。

途中何本かガッツリ登らせられる坂がありましたが、それ以外は登りがキツかったという印象は少ないです。

ただし、180kmも走るので徐々に、確実に体力は削られてきます。

レースのスタート前に周回コースの1周目88km地点と2周目120km地点に受け取れる荷物を預けていました。

でも1周目はまだ余裕があったので、そのまま見送ります。

その後も飛ばしつつも段々と疲労感が出てきて、1周目が終わったころにはかなり疲れていました。

2周目に突入する前にあれをもう1周かと考えながら、なぜか一人で爆笑してたのを思い出します。

疲れてきて頭も少しおかしかったんだと思います。

 

 

つづく

（不定期連載です）

 

 

今さらですがバラモンキングのダイジェスト動画です。

 

 

昨日のトレーニング

ラン・・・11km（残り139km）