2023.08.07 / デザイン
デザインは普遍的なものもありますが、多くがその時代の流行りなどによって「良いデザイン」と一般的に言われるものが移り変わっていきます。
そしてデザイナーもそれについていく必要があり、常に新しいデザイン表現や企画的なことを吸収するために勉強しなければいけません。
僕は新しいデザインを吸収することは結構楽しめるタイプですし、まわりを見ても多くのデザイナーがそうだと感じるので勉強、、というのも少し違うのかもしれませんが。
そして新しいデザイン表現などを吸収し、自分のデザインに活かすために僕が必須だと感じるスキルがあります。
それは「このデザインを良いデザインたらしめている部分はどこか?」、簡単に言えば「デザインの肝」見抜くスキルです。
よくある例を挙げると
・写真と文字(書体や余白含め)のバランス
・イラストと色使い
・アニメーション(ホームページ限定ですが)
などです。
つまり、どんなに良いデザインを見まくってもそれのどの部分がデザイン肝なのかを理解することが出来なければ、自分の中に吸収できないというわけです。
上記で例に挙げたのは少し極端ですが、実際は言葉には出来ないような細かいバランスで積み重なって良いデザインになっていることも多いです。
どの部分が、、と一つ一つ挙げるときりがないかもしれないので、感覚的に捉えるだけでもOKです。
より確実に吸収しようとするなら、実際に同じように作ってみる、いわゆるトレースしてみることも良いと思います。
それを自分のデザインにそっくりそのまま使うわけではありません。それをしてしまうと著作権違反、そこまで行かなくとも倫理的に問題があります。
でも同じような「テイスト」を求められたときに、そのデザインのことは頭に思い浮かべないくらい忘れていても、感覚的には覚えているのでその「テイスト」に合わせてデザインするとこができます。
まだ経験の浅いうちは「なんとなくこの部分がデザインの肝かな?」程度でも大丈夫です。
数をこなしていくうちに精度が上がっていきます。
その時々の流行りなどに着いていかず、自分のデザインを貫いて行くデザイナーも中には居ますが、それは巨匠と言われるか3流と言われるかの両極端な道です。
多くのデザイナーは巨匠のように「自分のデザインに合ったお客様が来る」のではなく、「お客様に合ったデザインを創る」ことがメインになるので、そのために自分のデザインの幅を広げる意味でも「デザインの肝」を見抜く力を付けることをおすすめします。