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デザインでラフを描かない理由

2023.06.29 / デザイン

通常よく言われているデザイン制作の流れに「アイデア・イメージを固めて、ラフを描いて、最後にPC上でデザインを作成する」という流れがあります。

僕も新人時には先輩・上司にそのように教えていただき、できる限りその流れに沿うように制作していました。

ですが、今現在はデザイン制作時に滅多にラフを描きません。

 

 

デザイン制作時にラフを描かない理由

ラフを描かない理由はいくつかあります。

 

①手書きでモノクロのラフは精度が低い

ラフは通常、ペンなどで紙に手書きするか、最近ではiPadに同じく手書きします。

基本は色は着けずにモノクロですし、手書きなので頭の中のイメージを描いても精度が低いです。

僕は美術的やデザイン的な専門教育をほとんど受けずに、いきなり実務からデザイナーになったので、ラフを描くにしても手書きだと精度が低い、といったほうが正しいのかもしれません。

逆に大学などの専門教育機関を経てデザイナーになった人は精度が高いと思うので、全員に当てはまるわけではないです。

 

②頭の中のイメージのほうが精細

精度が低いという理由から、頭の中のイメージのほうがフルカラーで精細なので、わざわざ精度の低い手書きの手間を経ることが無駄に感じてしまいます。

完全に固まっていなくて多少イメージがぼんやりしていることもありますが、アイデア段階では逆にそのほうが良いと考えています。

 

③アイデア・イメージを適当にアウトプットしたくない

アイデアの段階で精度の低い手書きという方法でアウトプットしたくない、というのも理由の一つです。

手書きラフに描いてみらた、なんだかいまいちだな。。と思っていても、実際にPCでデザインに起こすと良いデザインになった、ということが何度かありました。

精度の低いラフではそのアイデアの良し悪しが判断できないと思います。

 

 

ラフを描く場合

そんな僕でも、ラフを描くときがあります。それはレイアウトに悩んでいるときです。

配置しなければいけない要素、何をどこに配置するかのレイアウト的な思考を整理するのにラフを描きます。

レイアウトの段階まで進んでいると、デザイン的なアイデア・イメージは既に出来上がったあとのことが多いので、その部分に影響することはほぼありません。

 

 

最後に

あくまで僕個人の考え、感覚を文章にしたものなので、すべての人には当てはまるとは思っていませんが、デザイナーの方も、一般の方も、こな制作方法や考え方があるんだな程度で思ってもらえると幸いです。

今日もデザイン制作頑張ります!