2023.06.26 / ウェブ系いろいろ
ホームページの制作時、一昔前までは日本語フォントの選択肢はかなり少なかったです。
これは一般的な欧文フォントは1フォント作成するのに文字を257文字分用意すればよいのに対して、日本語フォントは常用に耐えられるレベルのフォントだと15,000文字以上用意しなければならず、単に作ることが大変なので無料で公開しにくいということが理由だったかと思います。
それもアルファベットのようなシンプルな文字ではなく、複雑な漢字を含めた文字数です。
一時期フォント作成に興味があったので調べていたのですが、15,000文字以上という途方もない数に「老後に暇になったら作ろう(汗)」とほぼあきらめました。
でも現在では、GoogleFontやAdobeFontなどでウェブフォントとして使用できる日本語フォントの数は飛躍的に増え、かつ実用に耐えられるレベルのフォントも多くなったと思います。
そのGoogleFontやAdobeFont、少し前までは制作中のサイトに合うものがあれば、どちらのサービスのものでも使用する感じでしたが、今はGoogleFontをメインで使用し、AdobeFontはできる限り使用を避けています。
それというのも、AdobeFontで使えていたモリサワ系のフォントが数年前に使用できなくなる(AdobeFontから取り下げられる)という事態が発生したからです。
突然使用できなくなったわけではなく数ヶ月前からアナウンスされていたのですが、それでも困ります。
既に公開していたサイトのフォント置き換え作業が発生しますし、単にCSSを書き換えれば良いというわけではなく、それに伴う微調整も行わなければならずに結構な手間です。
使用できなくなることは一応想定はしていましたが、弊社のサイトでは使用頻度の高いフォントだっただけに結構な手間でした。
GoogleFontにはそういったことが今現在では無く、今後も無いとは言い切れないですが可能性が低い。
そういった理由で今はGoogleFontをメインで使用しています。
弊社で実際に使用しているGoogleFontの日本語フォントをご紹介します。
私は比較的ベーシックな書体が好みで、あまり奇抜なフォントは使用しないのでそれ系が多くなていることをご了承ください。
GoogleFontsの日本語フォントと言えばコレというくらい、使っている人も多いのではないでしょうか。
字体もベーシックで癖がなく、タイトル周りから本文まで使いやすい王道ゴシックフォントです。
ウェイトも各種揃っています。
勝手な印象ですが、似たフォントでいうとモリサワの新ゴと使用感が似ているフォントです。
コーポレートサイトなどの少しカッチリしたデザインや、マガジン系のサイトに使用することが多いです。
こちらもウェイト各種揃っています。
丸ゴシックほど可愛らしすぎず、かといってゴシックや明朝ほどカッチリしすぎたくない時に使用します。
医療機関や保育施設などがおすすめです。
ベーシックな明朝体に少し表情を付けたかのようなフォントです。
明朝だと硬すぎる、かといって楷書だと表情がつきすぎるといった場合に使用します。
上品さ、上質さなどを表現するのに向いていると思います。
上記Shippori Minchoのゴシック版のような感覚で使用しています。
普通のゴシックより少し表情を付けたい場合に使用しています。
同じく、上品さ、上質さなどを表現するのに向いていると思います。
GoogleFontsは日々フォント数も増えていっているのでこれからも期待大です。
実用に耐えられるフォントが増えて、デザインの幅が広がるととても嬉しいですね!