CONDENSE LOG

デザイン事務所CONDENSEのブログです

サイトに戻る→

バラモンキング2023完走記

2023.06.22 / トライアスロン

 

2023年6月18日(日)、4年ぶりに開催された五島長崎国際トライアスロン大会(通称バラモンキング)に出場してきました。

このレースはSwin 3.0km & Bike 154.8km & Run 42.2km = Total 200kmの距離で、制限時間13時間30分、トライアスロンレースの中でもロングと言われるカテゴリのレースです。

コロナ禍の影響で2019年を最後に3年連続中止になり、今年4年ぶりの開催になりました。

コロナ禍後、初の開催ということで通常よりSwimで800m、Bikeで25.2km短縮されたレースになります。

去年も開催予定だったのでエントリーしていたのですが、開催1か月前に無念の中止となっていました。

今回は短めに感想記を綴っていきたいと思います。

 

レース前々日〜前日

五島列島の福江島へは前々日の金曜日に入りました。

選手登録から開会式&選手説明会に参加。4年ぶりの開催ということで開会式の段階で少し目頭が熱くなります。

普段全く泣いたりしないんですが、トライアスロンのことになると涙腺が緩いんです(汗

開会式が終わってホテルへ。

今回は車に自転車を積んで福江島に渡ったので、いつものバイク組み立て作業が無くて楽です。

福江島ならではの美味しいものを食べたいと思いつつ、どこも選手で混んでいたのでスーパーのお惣菜で夕食を済ましました。

 

レース前日はバイク&ランバッグ預託。

バイク預託前にメンテナンスもしてもらい、準備万端です。

その後は早めにホテルに帰り、明日の朝3時起きなので20時にはベッドに入りました。

僕は普段、布団に入ってから2時間くらい寝れないという寝付きの悪さなんですが、この日はすんなりと眠れて6時間は眠れたと思います。

 

 

レース当日朝

当日朝です。2時半には目が覚めていたので少しベッドの中でウダウダしながら起きました。

ホテルが用意してくれた弁当を食べて、シャワーを浴び、レースウェアに着替えます。

股ズレ防止のために股間にワセリンを塗りたくりますが、毎回この時の情けない感じがたまらなく嫌です(笑)

スタート会場の富江港へのシャトルバスが外濠公園から4:45に出るので向かいます。

バスの中は当然ですが選手でいっぱい。妙な緊張感が漂った独特の雰囲気です。

会場についてバイクのセッティングと諸々の準備。

今回空気入れをホテルに忘れたんですが、メカニック会場が併設されていてそこで借りることができました。

バイクの約118km地点と、ランの21km地点で受け取る用のスペシャルニーズバッグにはコンビニのおにぎりを3つづつ入れました。

長いレースだと甘い補給食ばかりで気持ちが悪くなるのでいつもしょっぱいものを入れています。

コンビニのおにぎりだと炎天下でも逆に悪くなりにくいのかなと思って(笑

ウェットスーツを着て、時間があったので少し座って気持ちを整えます。

毎回同じですが、ロングレースの前は本当に緊張するし、これから走らなければいけない距離を考えると気が遠くなる。。

考えすぎると駄目なので「ここまで来たら楽しもう!前に進めばいつか終わる!」と言い聞かせています。

その後6:40からスイムチェックイン&ウォームアップに向かい、いよいよ7:00、長い長い一日の始まりです。

 

 

スイム3km

朝7時、いよいよスタート。

バラモンキングは200mほど沖からのフローティングスタート。1周1.5kmを2周します。

本当は前から2列目付近でスタートしたかったんですが、空いているスペースを探して彷徨っていると先頭付近でのスタートになってしまいました。

スイムは今回あまり練習を積めていなかったので、1時間で帰ってこれたらいいなという感じです。

いつものようにスタートから200mほどは少しダッシュ気味で、その後少しペースを緩めて池の鯉状態を脱する予定だったのですが、練習不足で泳力が落ちた影響か1週目はバトルが多かったです。

1周目終わって時計を見ると28分。だいたい想定通りです。

水分補給をして2周目に入ります。

2周目からは選手もバラけてきてほぼノーバトルでいけました。

気持ちにも余裕があったので、フォームが崩れないように、蛇行しないように気をつけて進みます。

Bタイプのスタートが8時なので、それまでに帰れたら1時間以内だったのですが、スイムフィニッシュの少し手前でBタイプスタートの号砲が聞こえました。

結局スイムは1時間00分39秒。少し目標より遅いですが許容範囲内です!

 

 

落車が怖かったバイク154.8km

スイムアップからバイク用装備に切り替えます。

僕はランの時に靴下を履き替えないので、この時に最後まで履く5本指ソックスを履きます。

手袋、ゼッケンベルト、ヘルメット、サングラス、そしてエナジージェルを流し込んでいよいよバイクスタートです!

スタートから少しして雨が降ってきました。この日は午前中雨予報だったんですが、スイム中は曇ってはいたけど雨は降っていなかったんです。

実はバイク中の雨が一番嫌いです。

このブログには書いていないんですが、2019年に出た皆生トライアスロンのバイクパート、前日夜が雨だったので路面が濡れていて、40km地点でむっちゃ派手に落車したことがあります。

あまり速度を出していなかったのと、打ちどころが良かったので大事には至りませんでしたが、ヘルメットがバキバキになっていました(ヘルメット本当に大事です)。。

それ以来、もしトライアスロンで何かあるとするとバイクでの事故だと思っているので、一番気をつけています。

完走することよりも命大事に。

特に下り坂でコケたら少なくとも大怪我確定なので、ブレーキかけつつ慎重に進みます!

 

そんな状況とは別に、バイク前半は調子良く走れました。

普段だとスイムが速い分、バイクで抜かれまくります。この日も抜かれはしますが抜かれまくるというほどではないです。

トライスロン6年目にしてやっと気がついたんですが、バイクでのダメージが少ないほどランで速く走れる。

なのでバイクトレーニングに一番時間を割いていました。

沿道の応援にも精一杯応え、「バラモンキングに帰ってこれたんだな」と感慨深く思いながら走りました。

 

後半は少し疲れてきましたが、それでもいつもほど疲れてはいないです。

予定通り118km地点で預けていたおにぎり3個を頬張ります。しょっぱいものが本当に美味しく感じる。。

ゆっくり味わってというわけにもいかないので水で流し込みます。

 

最後30km。ジェットコースター道路と言われる思いっきり下ってすぐに登るという区間に差し掛かります。

いつもは下り坂の勢いを活かして登りの8割までスムーズに登れる箇所が多いのですが、今回下り坂でスピードを出さなかった影響で、ある程度しっかり登らされました。

バイク中は酸素不足であまり頭が回っていなく「バラモンってこんなに登らされたっけ?」と思ってましたが、レース後にそのせいだと気が付きました(汗

 

そんな感じで気がつけばバイクフィニッシュ。

今回で3回目のバラモンキングですが、毎回バイクのフィニッシュゲートが見えるとその時点で終わってもいいくらい達成感があります(笑

タイムは5時間51分45秒。

 

 

吐き気と戦うラン42.2km

いよいよ最後のラン42.2km、ほぼフルマラソンです!

バイクを降りた瞬間に「結構脚を消耗してるな」という筋肉の感じだったんですが、走り出すと案外いいペースで走れます!

トイレに行ったりエイドで補給したりの時以外はキロ6分前半で走れました。

いつもキロ7分台とかなので、だいぶ速いです。

これもバイクの練習頑張ったお陰かなと思いつつ、前に進みます。

あと調子が良かった要因としては、曇りで気温がそこまで上がらなかったこと。

僕は暑さに極端に弱いので、炎天下の中で走った場合、だいぶ遅くなります。

バイクでは路面が濡れて悪条件だったですが、ランでは逆に好条件です。

 

ランは片道約10.5km、往復約21kmのコースを2往復です。

1往復目は先のことを考えると気が遠くなって落ち込むので、ただ目の前のことだけ考えて走ります。

たぶんこの調子の良さは前半だけで、後半ダレてくるから、このときの想定ではランで5時間30分くらいと予想していました。

4年ぶりの福江島のランコース。

ランは一番最後の種目なので、いろんな思い出があります。

それを思い出しつつ、なるべく楽しんで走りました。

 

そうこうしているうちに1往復目21km終了。

約2時間30分で走れました。

沿道の方から「もう歩いても間に合うから、マイペースで頑張って!」と声援を受けて少しホッとします。

まだ気は抜けないですが、十分に制限時間に間に合う時間だと心にも余裕が出来るんです。

ラン21km地点で受け取れるスペシャルニーズバッグも受け取り、少し気持ち悪さが出ていたのでおにぎり1つだけを流し込んで後半21kmスタートです!

 

後半スタートして3kmほど走ると、だんだんと気持ち悪くなってきました。。

いつものことですが、ロングのランは気持ち悪くて吐きそうになります。

こうなると補給が出来なくなり少しピンチです。

コーラなら飲めるかと思い口にしますが、コーラすら飲めません。。

なんとかオレンジなら食べられたので、それを食べつつ進みます。ジェルも持っていましたが、口にしたら吐く自信がある(汗

時々襲ってくる急な吐き気と戦いつつ進みます。

ペースは落ちてキロ7分台。でもいつもはこの状況になると良くて8分台。下手すると歩くだけになってしまうので全然マシです。

2往復目の折り返し地点、写真では笑顔ですがむっちゃ吐き気を我慢しています。

 

 

グダグダFINISHは嫌だ!

補給が出来ないので難しい状況です。

でもこのままグダグダFINISHになるのは嫌だなと思い、折り返しすぎて少しして、意を決してカフェイン入りの補給ジェルを流し込みます。

口に入れた瞬間吐きそうでしたが「グダグダFINISHは嫌だ!」との一心で我慢します。

その後も何度も胃の中のジェルが襲ってきましたが、なんとか耐えます。

 

そうこうしているうちに37km地点で急に力が戻ってくるのを感じました!

胃が弱っているので30分以上経ってやっと吸収されだしたのだと思います。

「今しかない」

FINISHまで残り5km、ここでペースを上げて最後まで持つか不安でしたが、このジェルのエネルギーがあるうちにと思ってペースアップします。

そこからはキロ6分台に戻りました。

 

 

全力を尽くしてFINISHする

FINISHまで残り2km、ペースはまだ6分台で走れています。

それどころかペースアップできそうな感じでした。

でも2019年に参加した時に残り1km地点でペースアップしたら思いっきり脚が攣ったことを思い出して迷いましたが、全力を尽くして、FINISH後に倒れ込むほど1滴の体力も残さずFINISHしたいという思いが勝ったのでペースを上げます!

といってもキロ6分10秒前後ですが、ロングの残り2km地点で鈍足の僕からするとむちゃくちゃいいペースです。

この4年間、コロナ禍でトライアスロンはほぼ全レースが中止になりました。

僕自身、トレーニングも怠り一時は体重が98kgにもなり、もうトライアスリートだった自分に戻れないのではないかと考えた時期もありました。

それでも、またこのバラモンキングを完走するため、ダイエットから始まり厳しいトレーニングを積んできました。

41にもなって言うことではないかもしれませんが、僕はトライアスロンで頑張っていた自分が好きでした。

全てはまだその時の自分に戻るため、バラモンキングになるため。

2022年、直前で中止になり果たせなかった思いを今、実現する。

一点の悔いも無いように、最後の一滴まで絞り出す。

 

残り数百メートル、FINISHゲートの明かりと歓声が聞こえてきます。

長い長い一日ももうすぐ終わりです。

沿道の方の「おかえり」の一言が身に沁みます。

更にペースアップしてFINISHゲート100m手前、みんながハイタッチで出迎えてくれます。

それが嬉しくて、今回は泣くのではなく、むちゃくちゃ笑顔で駆け抜けました。

10m、5m、、

「ゼッケン592番、梶原勇吾選手、バラモンキーーーーング!!!!!」

12時間04分14秒、200kmの長旅が終わりました。

 

完走後

笑顔でFINISHして完走メダル、タオル、フィニッシャーズポロシャツを受け取り芝生エリアに倒れ込みます。

苦しかったけどむっちゃ楽しかった、またバラモンキングになれたんだと思うと、急に込み上げてきました。

恥ずかしいのでタオルで顔を隠しつつ、号泣です。

もう一度、バラモンキングになれた、完走できた、それが嬉しくてたまりません。

いつも言ってますが、トライアスロンで完走したからといってお金がもらえるわけでも、何かメリットがあるわけでもないです。

でもこの感動は人生の宝物です。

僕は人生の価値とは「一生のうちで何度嬉し泣きができたか?」だと思ってます。

その感動をトライアスロンの、特にロングでは味わえる、それがこんな苦しいレースに挑む理由です。

今回できた宝物も、大切にしまって日々を頑張っていこうと思います。

 

おしまい