2019.05.08 / デザイン
デザイナーになって約17年。
依頼を受け、話を聞き、形にする。
そうやって今まで数え切れないほどデザインを作ってきましたが、未だに慣れない、というかド緊張するタイミングがあります。
それは初稿デザインをお客様に提出する時。
デザインとは簡単に言えばお客様の頭の中にある「こうなりたい」を自分の中に飲み込み、咀嚼し、絵として提出する作業です。
でも僕は魔法使いでも超能力者でもないので、話を聞く中で「こういったデザインかな?」というアタリを付けることはできますが、それが100%正解なデザインという確証はありません。
作って、見せて、初めて答え合わせができるんです。
なのでいつも初稿デザインを出すときはド緊張しています。
成果を出せばそれだけで良いという人もいますが、僕はお客様にデザインを気に入っていただくことも大切だと考えています。
ブランディングを意識していないお客様でも、気に入って頂けたデザインは大切にされ、それがブランディングへと繋がっていくと思うからです。
初稿デザインの提出は出来る限り直接お会いして説明しながらお見せしていますが、遠方の場合はそうも行かずメールなどでお送りすることもあります。
その場合のお返事のメールはまさに受験の合否を確認するときのような気分で、気分を落ち着けて薄目で恐る恐るメールを開いています(笑
昔はいつかこの緊張感も慣れるんだろうと思っていましたが、今は本気で作ってるからこそ緊張するんだから仕方ないという風に捉えています。
今日はなんとなくのデザインコラムでした。