2019.03.19 / 制作中のいろいろ
実は先週末からかなり悩んでいました。
今進めているプロジェクトのコンセプトコピー(文章)を書かなければいけなかったんです。
クライアントからもしっかりヒアリングして、どういう方向性は比較的はっきりしていました。しかも、長くお付き合いいただいているので、ヒアリング以外の基本的な部分も当然把握しています。
あまり長々説明はしない方向性だったので、量的にも1000文字いくかいかないか程度でした。
取り掛かるまでは半日で終わるだろうな、という感じで気軽に考え出したんです。
でも、、何かしっくり来ません。
どこかありがちで、クライアント企業にフィットしていなく、上辺だけの文章しか書けなかったんです。
一番大切なコンセプトがこんなものではダメだなと思い、ペルソナ設定からやり直しました。
いつもプロジェクトを進める上でペルソナを設定することが多いです。
ペルソナを直訳すると『人格』という意味ですが、マーケティングにおけるペルソナは「その商品(サービス)を利用する代表的なユーザー像」という意味です。
具体的には
・年齢、性別
・学歴、職業、役職
・行動パターン
・性格
・抱えている課題や悩み
・仕事上でのゴール
・情報収集活動
・趣味 など
を設定します。
簡単に言えば、これをすることによって『届けるべき人の顔が見える』んです。
ゴールが分からないとそこまでの道筋も分からず、当てずっぽうで進んでも迷うだけでグダグダプロジェクトになります。ペルソナを設定するということは、ゴール(具体的にどんな人物に情報を届け、どんなアクションを起こしてもらうか)が明確になり、最適な道筋を進め、軸もブレないのでプロジェクトの成功確率が飛躍的にアップします。
もし今までペルソナということを知らなくても、なんとなく頭の中に『うちのサービスを利用する(もしくは利用して欲しい)人はこんな人だな』とぼんやりと頭にあると思います。
それを皆に分かりやすく明示し、共有することがペルソナ設定の目的です。
最初に設定したペルソナを見直した結果、基本的な方向性に変更の必要は無いと思いました。
ですが、細かい設定の部分でより具体的にする必要がありました。
つまりペルソナ設定をアップデートしたんです。
効果は絶大でした。
それまでは『どこのどんな人に』ということがボンヤリとしえいたんですが、アップデート後はそれがはっきりして、数日悩んでいたコンセプト文章がものの1時間ほどで書き上がりました。
クライアントからも喜んで頂けました。
以前『デザインで悩んでいるときの処方箋』でも書きましたが、やはり表面的なことしか理解できていなかったのが、ペルソナをより具体的に設定することによって具体的な届ける人の顔や目的が見えたということだと思います。
プロジェクトが進んでいく上で、当然理解も深まります。そんなときに、ペルソナのアップデートをおこなうと、より精度の高いものが出来上がるような気がしました。
でもクライアントの目的などによって、ペルソナの設定も様々です。
まだまだ試行錯誤しながら勉強していきたいと思います。
追伸、コピーライティングもある程度できますが、デザインとは頭の使い所が違うので切り替えるのに時間がかかります。
専門職の方に依頼することも多いです。