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デザイン力上達のための勉強法

2019.02.22 / デザイン

昨日今日の二日間、とある企業の新人デザイナーさん向け講義をおこなっていました。

2年ほど前もその企業で講義を担当させていただいたことがあり、その時は午前にデザインの基礎を話して午後から実習という感じで2日間しましたが、終わったあとに本当に役に立てたのか疑問が残っていました。

というのも、2日間、時間にすると計10時間で伝えられること、覚えられることには限界があります。

その時は、デザインをするに当たっての心構えや、余白のとり方、文字の使い方、カラーセレクトなど、10時間しか無いから基礎の基礎を目一杯伝えようと思っていました。

基礎は大切です。基礎が無ければ継続的な良いデザインは作れないと考えています。

ですが、興味がない人にとってはとても退屈な内容だったと思いますし、そもそも講義を10時間受けたところで基礎が身につくのかと疑問に思いました。

僕なら、、よっぽど自分が真剣で無い限りはすぐに講義内容を忘れます。

なので、今回はだいぶ内容を変えて講義を行いました。

 

勉強する方法を教える

10時間で出来ることなんてたかが知れてるということを大前提として考え、では何が出来るか。

可能なのは『デザインの勉強方法』です。

言葉や見本で基礎を覚えてもらうのでなく、その方法で勉強していたら自然と身についていたというのが理想だなと思いました。

そして一番良い方法だと思ったのが『優れたウェブサイトをトレースする』ことです。

トレースするためには『この余白は何px』『ここのテキストは何px』などそのサイトのことをかなり詳細に調べていく必要があります。

その過程で余白のとり方や文字の使い方、カラーセレクトやレイアウト手法など、僕が基礎と思っていることを全て感覚的に覚えることが出来ると考えています。

ただし、単にトレースしてくださいと伝えるだけでは意識してほしい点などを見落として、そのままなんとなくトレースしましたで終わってしまいます。

なので、横に張り付いて意識する点などをその都度指摘しながらトレースしてもらいます。

覚えてもらうために何度も伝えることもあります。

基本的なデザイン制作ソフトの使い方なども、効率が悪ければその都度こっちのほうが良いと教えていきます。(これが案外出来てない人が多いんだなと気が付きました。)

そうして、2日間のことを元として、今後一人でも正しくトレースしてデザインスキルを上げることが出来るような状態までは持っていけたと思います。

 

まとめ

講義では1日目午前に基礎的なことも話しましたが、それは頭の片隅にでも入れといてくれれば程度です。

ある程度基礎が出来た段階であの時言っていたのはこういうことだったのかと気づいてもらえればいいなと。

よくデザインでは『伝えたいことを目一杯詰め込みすぎて逆に何も伝わらないデザイン』というのが出来がちです。

僕もその部分を忘れないように、いつもお客さまに『伝えたいことの数を絞って、更に極力シンプルに伝えること』の大切さを説明します。

今回の経験で、人材育成に関しても同じことが言えるのかもしれないなと思いました。

 

※一応断っておきますが、トレースしたものを流用したり、自分の著作物として公開することは著作権法に違反します。あくまで勉強のためのトレースなので、そのデザインを作ったデザイナーさんに感謝しながらトレースしましょう!

 

 

昨日のトレーニング

ラン・・・13km(残り50km)