2019.03.05 / デザイン
とある企業での打ち合わせの際『こんなもの見つけてしまったんですよ。』と担当者さんがパンフレットを出してきました。
手にとって見てみると、それはその企業にとっての競合他社のコンセプトブックでした。
写真のクオリティ、文章構成、デザイン、どれをとっても非の打ち所のないデザイン。
思わずそれを作ったデザイナーに嫉妬してしまいました。
僕は結構、頻繁に嫉妬するタイプです。
でもなんでもかんでも嫉妬するわけではなく、自分が真剣に取り組んでいる事柄、つまりデザインについてのみに嫉妬します。(頑張っていないことでは全然嫉妬しません。)
例えば
・優れたデザイン
・自分では思いつかないようなアイデア
・スムーズな制作進行
など、主に今の自分では作れない、もしくは難しいなと思う事柄です。
最初に挙げた嫉妬したデザインを見たときも『今の自分では作れないな』と素直に思いました。
そういう時、僕は成長のチャンスだと捉えています。
ただし、悪口を言ったり敵対心を抱いたり、その他相手に迷惑をかける行為などの間違った嫉妬の仕方をするのは論外です。
①素直に負けを認める
②リスペクトする
③分析する
ということが重要で、特に「③分析する」が重要です。
これがないといつまで経っても負けたままです。
今の自分の負けは認めても、それも飲み込んで将来的には勝つという気持がないと成長は難しいです。
①と②だけだと負けてリスペクトするだけ、③があると成長へと繋がります。
最初に挙げた嫉妬したデザインだと、特に写真のクオリティが抜群でした。
写真のクオリティと言うとカメラマンの腕なんじゃ?と思われがちですが、ある程度のレベルにあるカメラマンさんだとあまり関係ないと考えています。
それよりも自分が撮りたい雰囲気、空気感、世界観などのフワッとした要素を、どれだけカメラマンに上手に伝えて、理解してもらうかという、写真ディレクションする側が重要です。
そのコンセプトブックからは、それが完璧にできていると感じました。
長くデザイン仕事をしていると、ついつい『今ある自分のひきだし』のみに頼ってデザインしがちです。
でも、定期的にこういった正しい嫉妬をして、自分のひきだしを増やすことはとても大切だと思います。
嫉妬という言葉はネガティブに捉えがちです。
ですが、正しく嫉妬すれば成長に繋げられます。
嫉妬することが多い僕はカッコ悪いでが、成長につながるならそれで良いと思い受け入れています。
これからもたくさん嫉妬して、学び続けていきたいです。