2019.02.08 / デザイン
デザインといつも一括りにしていますが、その制作内容は様々です。
弊社ですとブランディング(ロゴマーク等)、ウェブサイト、パンフレット、チラシ、名刺、看板、雑誌広告 など、割合は違えど様々なデザインを作っています。
「デザインを作る」というからには手を動かしてPCのアプリケーションで制作しているイメージがあると思いますが、実際にはそれだけでは無く、様々な工程があります。
下記は弊社での基本的な制作のざっくりとした流れです。
打ち合わせや資料などをもとにして、どんなデザインが一番良いか考える時間です。
僕はこの時間を一番大切にしています。
ここを疎かにすると、全てがダメになるからです。
制作物にもよりますが、ブランディングの場合は長いときで1週間は考えます。
次にラフを描いて、①で考えたデザインが本当に良いか?破綻しないか?などを検討します。
ウェブサイトなどのレイアウトが複雑になる制作物の場合は、頭の中でぼんやりとしているレイアウトイメージを整理するためにも描きます。
このラフはあまり丁寧に描かないです。検討と整理のためなので。
僕のラフはあまりお見せしたくないくらいキレイではないです(汗
いよいよデザイン制作です。特にブランディングの場合は、このデザイン制作の手を動かしている時間が一番少なかったりもします。①と②で大体頭の中では出来ているので。
パンフレットなどのボリュームがある場合は当然長いです。
この仕事を十年以上していますが、いつまでもこの提出の時は緊張します。
なんでだろう?と考えたことがあるんですが、デザインの価値・感覚は本当に人それぞれで、Aさんにとって100点のものがBさんにとっては0点の場合も全然あります。
なるべく確度を上げるために、事前にお会いして打ち合わせしたり、会社やお店などを見学させてもらうのですが、それでも100%ではないので緊張するのだと思います。
でもそれがこの仕事の面白いところでもあります。
気に入ってもらえない場合は当然別のデザイン案を作って再提出です。
ここで1点注意があります。
お客さんもせっかく作ってもらったデザインを『気に入らないので作り直して』とは言いにくいです。
そのため、なんとかそのデザインを良くするために修正してほしい点を言ってくることがあります。
それを察することが案外重要だと僕は思っています。
じゃないと、その修正点を何度も何度も加えていくうちになんだか良く分からないものが出来てしまいます。
そうなるとお客さんも『気に入らないけど何回も修正してもらったからこれでいいか。。。』となりますし、デザイナー側も『何回も修正して時間かけたから、良いデザインではないけど最初から作り直すのはツライ。。。』となります。
これはお互い不幸でしか無いです。
だからこそ、お客さんの声をそのままストレートに受け取るのではなく、その裏の『本音』を見抜いて先回りして対応することが大切だと僕は考えています。
最後少し脱線しましたが、全体的な流れはこんな感じです。
デザインは人によって判断基準が違うとても曖昧なものです。
でも、それを判断しているのは『心』です。
何か迷った時にはお客さん、もしくはターゲットになりきってその人の『心』がこのデザインをどう感じるか?と想像してみると、道が見えてくるのかなと思います。
最後詩人になっちゃいましたが以上です!!