「お酒を嗜む」をコンセプトに、機能美を追求した酒器を開発・販売する「NONJOHN」様のブランディングを担当させていただきました。

日本の酒文化に寄り添いながら、現代の暮らしにも自然に溶け込む洗練されたプロダクトを展開されており、その世界観を視覚的にも言語的にも伝えるためのブランドづくりに取り組みました。

ロゴマークは、アルコールの化学構造式をモチーフにし、無駄のないシンプルな線で構成しました。見る人によって意味が読み取れる奥行きを持たせつつも、プロダクトの本質的な美しさを損なわない、控えめながらも象徴的なデザインを意識しました。

製品パッケージについても、あえて過度にデザインを主張せず、製品そのものの存在感を引き立てるミニマルな方向性で仕上げました。紙質や印刷方法にもこだわり、手に取ったときの質感や余白の美しさが、「嗜む」時間の静けさと調和するよう工夫しています。

ウェブサイト制作においては、フードコーディネーターの方と連携し、実際にNONJOHNの酒器を用いた撮影を実施しました。器の美しさが最大限に引き立つようなライティングやスタイリングを行い、ブランドの哲学や製品の魅力が一目で伝わるよう、写真を主軸に構成しました。

「お酒を嗜む」という行為を通じて生まれる豊かさや静かな喜びを、プロダクトだけでなくブランド全体として表現できるよう、全体のトーンや細部に至るまで丁寧に設計しています。